夜のお散歩、第一夜
夕ご飯を食べて、歯を磨く。
夕方の暗さから夜の暗さへと変わる頃。
散歩に出ると声をかけて外に出ると、辺りはかなり暮れていた。
西の空に少しだけ明るさが残っている。
歩き出す。
ひんやりとした空気。
飛行機の音がする、夜間訓練の日か。
道を渡って住宅街を歩く。
家の明かりと街灯だけの中歩く。
時々、人とすれ違う。
信号交差点にあるコンビニは学習塾の向かい側、混雑している。
校門の外でパンをかじるお父さん、練習に励む息子を見ている。
車の通りが激しい歩道を歩く。
学習塾は4月の初旬で大流行り、意識高い。
ひっそりとした車たち。
暗い道に出る、変電所の近くの鉄塔。
その先の信号交差点。
夜のお散歩はいろんな事を考えるのにいい。
昼間の情報過多が夜の闇で隠される、ひんやりして頭も冷静になる。
冷静になりすぎて悲観してしまうぐらい。
考え過ぎて、泣けてくる事もある。
自分の事がよく見える事もある。
しかし今夜はうつな気分だ